日本財団 図書館


Hello Firefighter

 

女優 大寶智子さん

 

023-1.jpg

 

“先生と呼ばれるとその気になってしまいます”

大寶智子(おおたからともこ)さんが、TBSテレビ系ドラマ30「直子センセの診察日記」(月−金曜後1:30)で、初めて女医役に取り組んでいる。

「直子センセの診察日記」は、離島を舞台に、若い女医の奮闘と成長を描くヒューマン・ドラマ。大寶さんは、新婚三カ月日の新米女医佐々木直子役。将来の目標は産婦人科医の専門医。その直子が東京から愛知県三河湾に浮かぶ離れ島の診療所に三カ月間、短期赴任することになった。

夫(西川忠志)とも別れ、意に反しての単身赴任だった。直子は旧式の医療設備をはじめとする環境の変化に失望するばかり。島の人たちにも受け入れてもらえない。任期を残したまま東京に帰ろうとしたこともある。誤診騒動、難病、痴ほう症患者……。直子はさまざまな苦難にぶつかりながら、ひたすら前向きに明るく突き進む。

「お医者さんの役は初めてです。最初、どうなるかと心配でしたが、白衣を着て聴診器をつけて、先生、先生と呼ばれると、その気になってしまいます」。そういえば、白衣姿がよく似合う。

「直子は天真らんまん。そして情熱的な人。私は物事をポンポンと言える方ではないので、直子の性格には憧れます。事にあたった時の対処の仕方、冷静さなどは自分にはないところです。直子の人柄、表情がうまく出せればと思っています」

へき地医療、それも離島となれば、医療現場が抱える問題は多い。救急車は走らない。医師が患者のところに駆けつけなくてはならないこともしばしば。どうしようもない時は、本土の病院に患者を船で送り込む。離島の医師は、そんなもどかしさの中で、懸命に仕事に取り組んでいる。

そこには医師と患者の立場を越えた濃密な人間関係が生まれる。直子も全力で病気を治そうと取り組む。その姿はとても魅力的。恵まれない医療施設。それを愛と情熱で克服していく。今、大寶さんが一番感じているのは、救急車のありがたさかもしれない。

(インタビュー 編集部)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION