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わが町 伊万里市消防本部(佐賀)

 

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「秘窯の里」(大川内山)

 

1675年、鍋島藩の御用窯が伊万里市大川内山に築かれ、将軍家や諸大名への贈り物として「色鍋島」「鍋島青磁」「鍋島染付」と呼ばれる名品が次々と焼かれました。

 

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―「災害のない 明るい まちづくり」をめざして―

 

わが町伊万里市は、佐賀県の西北部にあって、玄界灘から深く入り込んだ伊万里湾が天然の良港を形成し、江戸時代から世界にも名高い「古伊万里」の積出港として栄えた焼物の町です。人口は約六万人、東西二五?q、南北に二〇?q、管内面積二五四?q2と広大な市域は佐賀県の総面積の約一割を占めています。

鍋島藩窯三〇〇年の歴史と伝統を誇る「鍋島」に代表される伝統工芸品伊万里焼をはじめ、梨や肉牛などの特産品と農業・窯業のほかIC関連企業や造船・自動車関連企業等が産業の基幹的役割を担っており、伝統産業と先端技術が融和した特色ある都市づくりをめざすとともに、世界映画界の巨匠黒澤明監督の記念館の進出が決定し、「古伊万里」の地に「黒澤明記念館」を“文化と環境の共生”をテーマに建設し、新たな芸術と文化の情報発信地“伊万里”を目標としています。

伊万里を代表するものとして焼き物のほかに「伊万里トンテントン」祭り(表紙左隅参照)があります。南北朝時代の故事にならい楠木方の荒神輿(あらみこし)と足利方の団車(だんじり)にみたてた合戦を繰り広げる勇壮なけんか祭りは毎年何人もの負傷者を出し、期間中は我が消防の救急隊も大忙しの毎日です。

昭和二九年消防本部を設置し常備消防を開始、昭和四八年には長崎県福島町より消防事務の委託を受け全国的にも珍しい県境を越えた広域消防体制を発足、一本部、一署、四分署、職員数九六名で「災害のない 明るい まちづくり」をめざしています。

 

伊万里市消防本部

消防長 丸田正文

 

 

 

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