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広がる支援の輪

 

大阪被害者相談室顧問・大阪大学人間科学部教授  三木 善彦

 

ここ数年、犯罪被害者支援の輪が着実に広がっています。私の活動にもそれが反映されていると思われますので、平成11年1月〜12月の報告をさせていただきます。

・1/16 大阪被害者相談室で、「今後の活動と研修」について会議。

・1/18 奈良県立医科大学で「犯罪被害者の心理と援助」について講義。医者の卵が関心をもってくれるのはありがたい。

・1/24 関西カウンセリングセンターで『犯罪被害者支援セミナー』の1回目。

これは被害者との面接相談を実施できる人材養成を目的にして同センターが主催したもので、私もコーディネーターとして企画に参加し、多彩な講師陣を組むことができた。日曜日の午前10時から午後5時20分まで4回にわたって講義や実習を行う。対象はカウンセリングの勉強を重ね、今では同センターの相談室でカウンセラーとして活躍している人たちを中心に、大阪府警の被害者対策室スタッフや弁護士や臨床心理士など約30名。

本日の午前中は、私が「総論:犯罪被害者が求めるもの」を講演し、午後は東京医科歯科大学助教授(現在は武蔵野女子大学教授)の小西聖子先生とアシスタントとして笹川さんと土井さんが東京から来てくださり、「犯罪被害者とPTSD」および「被害者カウンセリングの基礎」を教えていただいた。先生たちの熱心さに頭が下がる。

・1/31 犯罪被害者のS夫妻とカウンセリング。(月1回程度であったが、4月以降双方の都合がつかず途切れる。気掛かりではあったが。但し、N心療内科でカウンセリングを受けている。)

・2/7 『犯罪被害者支援セミナー』の2回目。午前中は大阪府警被害者対策官の辻野賢次さんによる「大阪府警における被害者支援の取り組みについて」と、性犯罪捜査指導担当補佐の五島一代さんによる「性被害の実態と警察活動」の講演。

 

 

 

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