ごあいさつ
大阪YWCA総幹事 鹿野幸枝
ことのほか寒かった今年の冬もようやくその勢いを弱め、明るい花の季節が、もうそこまでやって来ています。みなさま、お元気でしょうか。
大阪被害者相談室の一年間の活動報告をお届けする時期になりました。今年度も私どもの活動を見守り、励まし、お支え下さいましたことを覚え、心から御礼申し上げます。
想像を絶するほど悪質な犯罪が増大し、繰り返される時代にあって、1999年度は、「犯罪被害者の会」が発足するなど、全国的に犯罪被害者支援の機運が高まった年でした。全国被害者支援ネットワークも大きな広がりを見せ、「被害者の人権」といった視点からの取り組みがようやく始まったことを、支援活動にかかわるものとして心強く、また、うれしく思います。
そのような状況の中で大阪被害者相談室は、新たにトレーニングリーダー制を採り入れ、ケース研究に重点をおき、相談員の研修に力を入れてまいりました。4年目を迎えて、内なる充実を図った年であったといえるでしょう。この、一見ゆっくり過ぎるように見える歩みが、実は、ボランティアによる運営においては、大変重要なのではないかと感じております。お仕着せでなく、自分たちが関わり働く中で、より良いものへと作り上げていく、この過程を大切に、これからも着実に活動を続けていきたいと願っております。事務局を預かるYWCAとしましても、ハード面での環境を整えるなど、精一杯の努力を惜しまないつもりでおります。
どうか、今後ともよろしくご指導、ご鞭撻くださり、また、ご支援くださいますよう、心からお願い申し上げます。