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35]佐賀バルーンキッズサマーキャンプ

平成11年7月24日〜7月26日 佐賀県波戸岬少年自然の家

 

バルーンキッズサマーキャンプは、医療職がお膳立てをして、患者、家族は参加するだけ、という構成にはなっていない。両者が対等な立場で運営しているもので、経理などの(プライバシーに関しない)情報は両者にオープンにしている。従って、参加者の感想と指導スタッフの評価に分けての記述にはなじまないように思うので、キャンプの準備と実施に分けて述べる。

 

準備

 

バルーンキッズサマーキャンプでは、準備の過程を重要視している。キャンプ自体より重きを置いているといっても、過言ではない。患者、家族が中心になり、医療職が協力して準備を進めた。

今回はじめて、サマーキャンプ実行委員長を決め、全委員がその指示のもとに準痛に取り組んだ。実行委員長には林野耕治氏(レイマン)が選出され、5月22〜23日のプレキャンプで準備作業が始まった。林野委員長は、これ以前にも数回にわたって現地に足を運んでいる。3回の準備委員会で行事を作り上げたが,行事毎に次回委員会までに達成すべき目標を定め、‘納期厳守'を旨とした。一方、当法人の岩永理事長(レイマン)はこれまで2回のキャンプの経理状況について検討し、改善すべき点を明らかにしている。林野、岩永両氏により、予算主義、複式簿記による経理、明確な決算処理の導入が提言され、これに従って準備が進められた。経理の実務は、簿記の知識を持つ他のレイマン委員により行われた。

我々は、法人として理事会、総会等を通した会員の意見交換と意思決定の機構を確立しており、これに則ってキャンプの準備も進めることができた。また、当法人は佐賀県内保健所の事業への協力、他の患者会との連携を行っているが、これらを通じて本キャンプの存在を知った参加者もあった。

また、前2回のキャンプでの反省点が子どもたち、患者OBから寄せられた。

食事内容、糖尿病教室の内容、ウォークラリーのコース設定、原発見学の希望などである。

 

 

 

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