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7]東京つぼみの会・千葉つぼみの会・東京なかよし会サマーキャンプI
平成11年7月26日〜8月2日 霊山トレーニングセンター
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年少患児においては、自己血糖測定・インスリン自己注射ができるようになったこと、また山や海、運動会などをやり遂げることにより、体力の自信を得、低血糖に対する対処法を身につけたことも合わせ、キャンプから帰って糖尿病自己管理に対する自信と自覚ができたようだとの保護者の方からの感想を良く耳にします。お友達ができたこともすごく喜んでいます。
年長患児に関しては、同じ悩みを話し合える友人ができたこと、糖尿病に関する知識が増えたこと、数々のイベントが楽しかったこと、将来に関する道筋がはっきりしてきたことなどの感謝の手紙を数多く頂いております。イベントがマンネリなどと言う批判の声もありますが、批判をする患者さんに関しては、企画に積極的に参加してもらうことにより、より新鮮なキャンプの構築に役立っていただいています。
もうキャンプに参加したくないと言う声はごく少数にしかすぎないこ、とが、このキャンプの有用性を如実に物語っています。
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糖尿病に関する知識の習得より、やはり楽しさを求める声が多い様です。楽しさの中にどう教育をちりばめるかが課題といえます。上記のごとくマンネリを指摘する声もありますのでminor changeは必要でしょうが、基本的な形は30数年焼いた現在のままで良いのではないかという意見が多いと思います。
高校卒業後、OB・OGの参加が多い事でもわかるように、キャンプを経験する中で自然にボランティア精神が芽生えることも大きな利点の一つといえます。
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年少患児に関しては、まず自己血糖測定・インスリン自己注射、低血糖発作時の対処法の習得を第一と考えます。これは1回のキャンプ参加にて100%可能であります。友人の輪を形成することが第2の目的となります。この時期には合併症の恐怖をことさら強調する必要はないと思います。
年長患児に関しては、合併症を含む糖尿病に関する知識の習得を第一とし、コントロールの最も難しい思春期を、よりよいコントロールで切り抜けることの大切さを納得させる事が大切と考えます。年少児の面倒見、キャンプ全体の企画も含め自立心・指導力を養うと共に、友人・先輩・医療関係者との対話を等して社会に調和しうる人格形成を目指していただきます。何も障害のないお子さんより遙かに思いやりのある人々がキャンプから巣立っていると感じています。