平成8年度には、モニターツアー調査が実施され(一般参加者・旅行エイジェント・雑誌関係者140名参加)、それを踏まえた、「九州ハイランド基本計画」および「九州ハイランド観光運営マニュアル」が策定された。また、「構想」推進主体として、現在の活性化協議会の前身となる「九州ハイランド研究会」が発足した。その構成は、関係町村の企画担当課長と県の関係各課の主幹等である。
この「基本計画」および「マニュアル」に基づいて、平成9年度より、「構想」推進事業が実施される。9年度の主な事業は次の通りである。
1]旅行エイジェントによるモニターツアーの実施:採算ベースでのツアーの可否の判断を含めて実施された。6コース。参加者、日帰り150名、宿泊50名。
2]人材養成講座の開講:地域ガイドやインストラクターを育成するために実施した。地元住民40名が受講。
3]広域パンフ、イメージポスターの作成:地域のドライブマップ・施設案内のパンフレット(1万部)およびポスター(1千部)を作成・配布した。
4]「九州ハイランド観光シンポジウム」の開催:平成10年2月19日に、清和村にて開催した。伝統芸能の「清和文楽」の公演ののち、基調講演「都市と山村の交流による活性化について」、パネルディスカッション「九州山地における『環境との共生を考えた新しい地域観光』の展開」が行なわれた。
9年度には、隣接する宮崎県五ケ瀬村・椎葉村が、九州ハイランド研究会に加盟し、構成エリアは、まさに九州の中央山地帯を含むものとなった。