岩手県では、
(1) 観光の振興により、交流人口の増を図って、地域の活性化、産業の振興を推進することの重要性
(2) 既存観光地と参加体験型観光を有機的に結びつければ、全県域での観光振興が可能であること
に着目し
(ア) 全県域で観光による地域づくりを推進し、
(イ) あらゆる資源を観光素材として演出提案し
(ウ) 既存観光地と参加体験型観光を線又は面で結び、既存観光地の活性化も進める
「全県観光地化」を実現しようとした。
そのひとつの試みとして、全県を“魚彩王国”、“穀彩王国”、“黄金王国”、“湯雪王国”の四つに区分し(図1及び図2参照)、平成8年から9年にかけて、それぞれスタートさせ、地域提案型の旅行商品を開発する「新しい旅推進事業」に取り組むことにした。
穀彩王国、黄金王国は、新緑シーズン、
魚彩王国、湯雪王国は、ウインターシーズン
に、それぞれ、地域提案型旅行商品の開発を図った。