近年の傾向
近年の傾向としてはやはりデジタル技術の影響が大きいことが挙げられる。
列挙すると、
1) S/Nが良くなったこと
2) 回転系からワウ・フラッターが感じられなくなった
3) 電源の周波数によるトラブルが無くなった。
4) 時間的な同期が容易になった
事などが挙げられるが反面
1) 取扱いが不可解である。
2) S/Nが良すぎて動作確認をせず、大きな音を出してしまった。
3) 習熟に自信がない
などの不満が聴かれる。
しかし、引いて考えると品質の高い音作りが誰にでもできると云う、言わば「夢」であったことが、すぐ傍まで来ていると云える。
音響設備を使いこなすことは即音響技術者の願い―良い音を思いのままに提供する事が出来ること―を叶えることで、それはもう手にしていることなのだと理解していただきたい。