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D. フィンランドからの陸上輸送(解説)

 

(1) 輸送上の拠点

フィンランドの南部にはロシアとの玄関口になっている複数の港があり、その主な取扱品目は次のようにまとめられる。

 

フィンランドの港湾と貨物取扱品目

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これらのうちで、コトカとハミナはフィンランドの中で最もロシア国境に近いというロケーション上の優位さもあり、両港でフィンランド/ロシアのトランジット貨物量の8割を扱っている。

鉄道の場合、バイニッカラが対ロシアの拠点となっている。コトカやハミナからの鉄道貨物は、バイニッカラで編成されロシアに発送される。フィンランドの鉄道の軌道はロシアの軌道と同一であり物理的には貨車の積み替えの必要はないが、実態としてはロシア側車両とフィンランド車両の間で貨物の積み替えが行われており、相互乗り入れができていない。

自動車の場合は、3つ程度の国境通過ポイントがあるが、その最大のものはバーリマであり24時間オープンしている。上記のコトカ、ハミナとモスクワの輸送は、バーリマを通過することになる。

 

 

 

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