C. ハンブルグ・ロッテルダムからの陸上輸送(解説)
(1) 自動車輸送
現在、EUと東欧諸国との間はEUの保税輸送システムであるT-1輸送が適用可能となっている。しかし、東欧以東ではEU保税貨物としての輸送は不可能であるため、ロッテルダム、ハンブルグからロシア(モスクワ)までの輸送は
・T-1輸送とTIRカルネ輸送の組み合わせ
・TIRカルネ輸送単独
の2つの方法により行われている。
本書2ページにおいても指摘しているが、T-1輸送では申請者のリスクが大きいことやロシア国内輸送部分はいずれにしろTIRカルネで輸送せざるを得ないことから、TIRカルネによる一貫輸送が大勢といえる。