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表2-6-2には、移動タイプ別にみた現住地への居住意思・願望および転居後の生活環境の変化をめぐる意識のパーセント分布が示されている。まず、現住地への居住意識についてみると、「現住所にしばらく住みつづけたいか」という問に対し、「できれば住み続けたい」と答えた者の割合は全体の64%であり、約3分の2の女性が江戸川区に(もしくは区内で)転居したことに肯定的な気持ちを抱いていることがわかる。「前に住んでいたところに戻りたい」もしくは「他に移りたい」として明確に否定的な気持ちを表した者は全体の14%と低い。また、「わからない」とする者の割合が遠距離移動者に比較的高いが、これは遠距離移動者の多くが夫や自分の仕事の都合により移入してきた人たちであり、いわば自分の選択の結果転居した者の割合は比較的低いことを考え合わせると、この「不明層」の多さにも納得がゆく。以上を総合して、この調査に回答した者は、回答しなかった者に比べて、相対的に江戸川区およびその地域サービスに好感をいだき住み続けたいと思うものが多い可能性があることを考慮しても、江戸川区への「居住意思」は強いと言えよう。

 

表2-6-2 移動タイプからみた現住所に居住し続けたいかどうか、および転居による生活環境の変化をめぐる意識のパーセント分布:12歳以下の子どもをもつ女性移動者、1999年

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