第2節 江戸川区の少子化の特徴
1. 少子化の状況
江戸川区の合計特殊出生率は1.33(平成7年)で、特別区中最も高い。ちなみに特別区の平均は1.02である。また東京都下の市部の合計特殊出生率の平均は1.23で、江戸川区はそれをも上回っている。
2. 少子化の推移
江戸川区での出生数の推移をみると、たとえば昭和61年の5,912人から平成8年の6,598人まで、途中、平成6年に6,613人のピークがあるものの、ほぼ一貫して増加している。
江戸川区の少子化の推移をみるために、区人口に占める0〜4歳人口の割合の推移をみると、平成2年では5.2%(特別区平均:4.2%)で、特別区中、0〜4歳人口の割合は最も高く、少子化の進行は遅かった。同様に平成7年では、5.0%で(特別区平均:3.7%)、やはり特別区中、最も0〜4歳人口の割合は高く、特別区の平均との差も広がっている。
3. 江戸川区の子育て支援策の特徴
江戸川区の子育て支援策の特徴は、特に保育では、0歳児保育を「保育ママ制度」と呼び、区の方針により家庭的に保育することを重視している点が挙げられる。「保育ママ」は約240名おり、約470名の0歳児の保育を行っている。
医療費については、東京都で実施している3歳までの医療費無料に加え、江戸川区では児童の就学前まで、医療費無料の適用年齢を延長している。
また、小学校、中学校の学校給食費の3分の1を区が補助している。