タリバンと混同するといけないんですが、若干交差していることもあるけれど、次元は違っていて、パキスタンはアフガニスタンがペルシャ内のほかの勢力に乗っ取られないことが、パキスタンの安全保障のために緊急の重要事だと考えているんです。
ですから、アフガニスタンがほかの国の勢力下におかれることは好ましくない。さっき言った義勇兵はタリバンを応援しているというのは、昔からあることです。政府が応援していることは全くない。そういう証拠はないし、宗教的にタリバンが原理主義だから、パキスタン軍部も原理主義に影響されたとかそれは全くないんです。全く別に考えた方がわかりやすいです。また原理主義者とは何かということになるが、原理主義者というのは、別にテロでもなんでもないんです。原理主義者というのは、イスラムの戒め、断食をするとか、たばこを吸わないとか、酒を飲まないとかに従う。日本人は原理主義というと、テロリストと判断してしまう。全く違うことです。混同していることが二、三あって、それがごっちゃになって報道されていて、読んでいて、非常にわかっていないと思っているのです。原理主義者の中の過激派がテロリストです。結論は小田さんと同じですが、軍部が原理主義に幹部が影響されるというのは、全くないです。末端にそのような原理主義の影響は若干あることはある。ただ原理主義とテロはまた違いますから。その辺で区別しています。
司会 どうもありがとうございます。ご質問等まだまだたくさんあるかと思いますが、初めにも申し上げましたとおり、別室にてコーヒーのご用意をさせていただいておりますので、ぜひ講師の方と議論を深めていただければと思いますので、ぜひご参加ください。本日はお忙しい中、本当にお集まりいただきましてありがとうございました。当財団としては、これからも月に一度の頻度でこうした会合を開いております。またご案内の方をさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
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