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司会者 そろそろお時間となりましたので、始めさせていただきたいと思います。皆さん本日はお忙しいなか、国際研究奨学財団第10回アフタヌーン・セミナーにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

今回は講師に地雷廃絶日本キャンペーン運営委員でいらっしゃいます目加田説子さんをお迎えしまして、「国を越えたシビル・ソサエティー〜オタワ・プロセス、そして今後〜」というテーマでお話をいただきます。目加田さんはこれまで一貫してシビル・ソサエティー、すなわち市民社会が果たす役割ということについて研究をなさっていらっしゃいます。特に、外交や安全保障問題といった政府レベルの政策形成に市民社会がいかにかかわり、そして協力していけるかという点について研究を重ねていらっしゃいます。

また実務家としてもご活躍でいらっしゃいまして、去る3月に発効いたしました対人地雷全面禁止条約の成立におきましては、地雷禁止国際キャンペーンおよびそのコーディネーターであるジュディー・ウイリアムズ氏がノーベル平和賞を共同受賞いたしましたが、その日本支部の運営委員として条約の成立過程に深くかかわっていらっしゃいました。さらに当財団では97年の1月より「同盟比較研究プロジェクト」という安全保障問題に関するプロジェクトを実施しておりますけれども、本日もおいでになっていらっしゃいます船橋洋一さんにリーダーをお願いしておりますが、この3月より目加田さんにもご協力をいただきまして「核と同盟」というテーマでご研究をいただいております。

本日のセミナーでは、対人地雷全面禁止条約の成立の際にみられましたいわゆるオタワ・プロセスについてご紹介いただきますとともに、そのプロセスをいかに普遍化して、例えば核軍縮等の国際的な大きな問題に、そういうプロセスを応用していくかという点についてお話ししていただきたいと思っております。研究者として、またさまざまな活動をなさってきた実務家としての両方の側面から、興味深いお話が伺えるのではないかと思っています。

なお、お話をいただきました後、質疑応答の時間を設けております。本日は各分野でご活躍の方々に大勢集まっていただいておりますので、ぜひ積極的にご発言いただきたいと思っております。また、セミナー終了後には、別室にてお茶の用意をさせていただいておりますので、そちらにもぜひご参加いただきまして、議論を深めていただければと思っております。

では、目加田さんよろしくお願いいたします。

 

 

 

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