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プログラムの効果と問題点

 

(あ)為替レートの安定化⇒金利は大幅に低下

・政府のプログラムに対する理解の促進や所有意識の向上への努力不充分⇒政策の実践にずれ⇒信認の低下⇒為替レートの不安定化が長期化

 

(い)金利低下にも関わらず貸し渋り現象

・金融部門の金融仲介機能の低下に対する十分な配慮が欠如←銀行

・企業の構造改革を早急に実施することで貸し渋りの解消と民間部門の経済活動の促進という見解

 

(う)金融部門の構造改革に対して遅れる企業改革+国営企業改革と対外債務を抱えた大企業の債務リスケが中心

⇒貸し渋り現象の長期化

 

(え)国内信用貸出は引き締めすぎ(特に、韓国)

⇒輸出促進、国内の経済活動を阻害

 

(お)構造改革の不適切な順序付け

(例 : インドネシア、預金者保護制度が不備な中で銀行閉鎖⇒金融パニック)

 

 

 

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