3. 質疑応答
司会者 鈴木先生、どうもありがとうございました。ぜひ議論していただきたいと思います。
A 質問させていただいてよろしいですか。市町村をカットするのはもちろん大賛成なんですけど、どうやってやるんですか。(笑)
鈴木 さっき話題に出ていたようなことなんですね。
A だから法律でやるか……。
鈴木 もちろん法律を使いますが、例えば今もう既に始めています。例の空間倍増計画というやつですね。広域協力で、20万から40万ぐらいの規模の地域計画にならなきゃ認めてあげないよと。
A だから、3,300を3,000にするだったらそれくらいでもいいですけどね。400にしようと思ったら、これはボランティアで待っていたらできない。
鈴木 できないですね、当然。それはもう、あめとむちの両方を使わなきゃいけないですよ。今、とりあえずあめを投げて様子を見ているわけですね。野田さんが自治大臣になりましたから、彼が実際にどうやったら推進できるかなというのを、これから大いに実験すると思います。それを踏まえて、またさらにきめの細かい政策として打ち出そうと。
A 結局、スウェーデンがなぜ統合したかというと、ここにある高齢者医療と介護なんですね。これの費用を国がもてなくなったわけですね。ですから、地方に丸投げして、その丸投げを受け入れられる仕組みとしてやったわけなんですね。
鈴木 そうですね。
A 消費税で目的税化してやっていても、高齢者医療とか介護というのは、どれだけやったらいいかわからないですからね。
鈴木 中央じゃできない話ですね。
A 結局、中央じゃできないんですよ。
鈴木 さりとて、今の町村じゃできないでしょう。
A 介護保険の事務をやるだけでもできないと言っているわけですから、具体的な中身はできない。しかも、中央政府ができっこないわけですから。どこに住んでいる人がどれだけしんどいかなんて、厚生省はわかりっこないわけですからね。