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ダイヤモンドクレース号原油流出事故

1997年7月2日、パナマ船籍のタンカー「ダイヤモンドクレース号」(147000トン)が東京湾中ノ瀬付近で浅瀬に接触し、積み荷の原油が流出した事故。事故当時、ダイヤモンドクレース号には原油が30万キロリットル積まれていたが、この内の約1550キロリットルが流出した。事故原因は操縦ミスと見られている。流出した原油の量が小さかったことや、好天候などによって原油回収作業は比較的スムーズに行われたため、ナホトカ号ほどの大規模な事故には至らなっかった。しかしながら、事故当時、高い気温によって原油が気化したことが原因と見られる健康障害が生じた。

 

騒音問題

自動車、鉄道、航空機、船舶の運転に伴って発生する騒音が周辺住民等に与える問題。特に近年、自動車、鉄道、航空機に関する騒音は深刻化している。自動車騒音に対しては、92年11月に出された中央公害対策審議会、及び95年2月に出された中央環境審議会の答申等に基いた対策が行われている。鉄道については新幹線鉄道騒音対策要綱や環境庁の指針、航空機は航空機騒音に係る環境基準に基づいた対策を設定している。騒音防止対策を講じているにも関わらず、実際は、その効果は必ずし十分なものではなく、裁判にまで持ち出されているケースも多く存在する。

 

 

 

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