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13 環境

 

地球温暖化問題

人間の諸活動の結果として排出される温室効果ガスの増加、大気中の濃度上昇による地球全体の気温上昇問題を指す。地球温暖化が進んだ場合、海面上昇、生態系の変化などの弊害が生じるといわれている。1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)では6種類の温室効果ガスを対象とし、先進国の2008年から5年間の排出水準が国別に決定された。水準は1990年の排出水準にれている。運輸部門では自動車交通からの排出量が多く、削減方策が練られている。

 

二酸化炭素排出に関する問題

二酸化炭素は温室効果ガスのひとつである。単位当たりの温室効果は相対的に小さいが、総排出量が多いために最も地球温暖化への寄与が大きいとされる。日本全体の二酸化炭素排出のうち、運輸部門占める割合はおおよそ2割であり、そのうち9割が自動車からの排出となっている。このため、運輸部門の二酸化炭素排出問題は、主に自動車に関する問題と捉えられる。具体的な方策としては自動車のエネルギー効率の向上、低公害車の開発・普及、モーダルシフトの促進、トラック輸送の効率化等が挙げられている。また、北欧4カ国とオランダでは炭素税が賦課されており、経済的手段を利用している例も見られる。

 

 

 

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