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12 技術

 

超電導磁気浮上式鉄道(リニア)

超電動磁気浮上式鉄道は、東海道新幹線が開業する以前の1962年から国鉄が日本独自の技術で開発を始めた。現在は鉄道技術総合研究所が500?/hの高速安定走行を目指して開発を進めている。1977年に建設された宮崎実験線において1979年には無人運転で517km/hを達成し、1995年に有人運転で411km/hを達成した。1997年より山梨リニア実験線で走行試験を開始し、世界最高速度となる550?/hを記録した。超電導磁気浮上式とは通常の回転型のモーターを直線状に引き伸ばしたもので、地上側のガイドウェイの側壁で発生させる磁界と車両側の超電導磁石とが引力と反力とを発生させ、車両が浮上、推進する仕組みとなっている。

 

超大型浮体式海洋構造物(メガフロート)

巨大という意味のMEGAと浮体という意味のFLOATを組み合わせて「メガフロート」と呼ばれている。鉄鋼製の浮体ユニットを接合した数km規模、耐用年数100年以上の海洋に浮かぶ巨大構造物であり、人工基盤としてその上に施設等を建造することにより、海洋空間の高度利用を図るものである。浮体構造物の製作と係留装置やアクセス等の工事が同時にできるので工期の短縮が可能なこと、浮体構造物の内部空間が活用できること、地震による影響が小さく、潮流や生態系への影響も少ないことから新しい工法として期待されている。メガフロートの利点を生かした施設として、大規模海上空港、防災拠点、物流基地、レジャー施設などが考えられる。

 

 

 

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