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多目的国際夕一ミナル

複数品目の外貿貨物を取り扱う港湾ターミナルを多目的国際ターミナルと呼ぶ。中枢国際港湾、中核国際港湾(いずれも国際海上コンテナターミナルの項参照)以外の港湾で、国際海上コンテナを扱うターミナルも多目的国際ターミナルである。多目的ターミナル整備の主たる目的は、輸送コスト削減である。大型船が寄港できないために、貨物が他港から迂回輸送される地域では輸送コスト高となる。また、木材・石炭等のバラ貨物の輸送は、容量・重量ともに大きく、荷主に大きな国内陸上輸送コスト負担を強いている。多目的国際ターミナルは、これらを回避し、輸送コスト削減を目的として整備計画が立案されるが、事業実施には、整備のための費用と物流コスト削減等の効果を比較した上で事業の採択がなされる。

 

複合一貫輸送に対応した内貿ターミナル

複合一貫輸送に対応した内貿ターミナルとは、フェリー、RORO(Roll on&Roll off)船あるいは内貿コンテナ船等の内貿ユニットロードを取り扱う船舶に対応するターミナルである。複合一貫輸送は、船舶、トラック、鉄道等の様々な輸送モードの特性を生かし、効率的輸送の実現、環境負荷の削減をねらいとする輸送形態である。そのためには、各モードの結節点に置いて迅速な荷役・積換が必要とされる。これには、コンテナ、パレット、シャシを用いて複数の物品を一つの固まりとしてまとめて輸送するユニットロード形態の貨物が適している。これらのユニットロード貨物の海上輸送、陸上交通機関への積換が効率的に行われるために必要となるフォークリフト等の荷役機械等の整備が推進されている。

 

 

 

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