実施内容
未来を生きる子ども達にも
地球の美しい思い出を…
クリスチャン・R・ラッセン
いま若い世代の人々に人気の高い画家クリスチャン・R・ラッセンは、エコロジー・アーティストとして類例のない美しい海と地球を描いています。そのテーマとイメージを生かした美しい映像が、1998年国際海洋年を記念して誕生しました。
地球の生命を守り育てる母なる海、その自然環境の重要性を改めてアピールすることを目的とした国際海洋年の推進を図るFUN(Friend of United Nations)の親善大使に選ばれるとともに、自らもシー・ビジョン財団を設営するなど、ラッセンは、海と生命の保護のために精力的な活動を進めています。この映画は、そのラッセンと共鳴した日本の映画人が、海の素晴らしさと大切さを多くの人々に、特に未来を担う子ども達に知ってもらおうと、オーストラリアのエメラルドの海を舞台に、ラッセンが主人公を演じるファンタジックな叙事詩ともいえる映像作品として作り上げたものです。
「ワールド シー ワールド」では、この映画の上映を通して多くの子ども達と、大人達に「海」の素晴らしさを伝えることができればと思いイベントのオープニングに際し上映しました。
「私は地球」ストーリー
物語は、地球という生命体のモノローグから始まります。「私は地球。私の上で生まれ育った無数の生き物たちは、それぞれに生き、それぞれに死んでいく…そんな彼等を、私はどんな時も静かに見守ってきた。」そして、その地球の海で楽しそうに泳ぐクリスと親友イルカのディー。その交流はごう慢な人間たちによって壊されてしまい、イルカのディーの死が……。悲しみにうちひしがれ、海を彷徨うクリスは、姿を人間に変えたディーの娘のドーリー、妻のマリーに助けられます。仲良くなったクリスとドーリーは、時間を越えた旅のなかで、海の過去と未来を見つめ、大きな危機感を抱き始めます。そうした二人に地球という生命体からメッセージが聞こえてきます。「私は地球。私は願っている、未来を生きる子ども達にも美しい思い出が作れることを……。」
監督:西村正明 主演:クリスチャン・R・ラッセン