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(2) 演題:「食品公害からみた船と港のかかわり」

講師:福岡調理師専門学校 理事長 伊東梛子氏

 

司会 本日は大変お暑い中、お集まりいただきましてまことにありがとうございます。ただいまより海事講演会〜海と船の環境を考える〜の2回目といたしまして、本日は福岡調理師専門学校の伊東梛子先生をお迎えしております。「食品公害と船と港のかかわり」ということで先生にはお願いしてございます。私は本日の進行役を務めます船の科学館学芸課の清水と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

本日の講師であります伊東先生は福岡調理師専門学校の理事長でありますとともに、おそらく日本の女性の中では一番クルーズ経験豊富な先生でいらっしゃると思います。本日は食品公害のことばかりではなく、クルーズの体験談もお聞きできるということで私もとても楽しみにしております。1時間という短い時間ではございますが、どうぞお楽しみいただきたいと思います。なお講演会の最後に質疑応答の時間も設けてございますので、ぜひこの機会に先生とお話ししていただければと思います。

それでは伊東先生、よろしくお願いいたします。どうぞ皆様、拍手でお迎えください。(拍手)

伊東 お暑いのに、ようこそお越しいただきましてありがとうございます。客席がパラパラしておりますが、そちらのほうが涼しいかと思います。

1時間話すということは大変なことです。だいぶ緊張してまいりましたが、皆さんのお顔を見たら少しリラックスしてまいりました。今日はなるべくリラックスしたお話をしてまいりたいと思います。

皆さん、食べ物についてお考えになったことはおありでしょうか。普通、人は口にものを入れるときにまず何を考えますか。おいしそうだなと思ってすぐに飛びつく人もありますでしょうが、うちの孫などを見ていますといま4歳ですが、2歳のころは酸っぱいものは絶対口に入れませんでした。あれは生存本能ではないかと思って見ていましたが、やはり人は食べ物を口に運ぶときにはまず安全かどうか、腐っているか腐っていないかということで考えた上で口に運ぶのではないかと思います。それから野菜とか果物を買うときでも虫がついていないきれいなものでしたらいただきますが、虫がついたものはやめておこうということで避けてしまいます。

 

 

 

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