ニューヨークからカリブ海に行くカリブクルーズ、これもだいたい2週間ぐらいで仕上げています。マイアミから出てメキシコを通ってパナマ運河を抜けてアカプルコまで、これを2週間でキャナルクルーズと行って、パナマのキャナルだけが主目的なクルーズ、こういったクルーズをそれぞれお客様は乗っていますが、そういったクルーズを全部“飛鳥”の場合は次々つなげた走り方をしています。
カリブ海もそこそこたくさんの港に寄りますし、書いてありますが32港です。たとえば97日を100日として、寄港が30港と言うと、けっこう港に寄っていて海の上を走らないです。いちばん長く港に寄らない距離はホノルルから横浜間です。この間が6日間で、これがいちばん長いです。
ちなみに船と飛行機の比較ですが、よく言われることですが、だいたい飛行機の1時間が船の1日です。皆様はよく海外旅行に出かけられますが、ちょっと香港まで買物といって香港までは飛行機にどれぐらい乗るのでしょうか。4時間か5時間ですね。船では4、5日で着きます。シンガポールも7時間ぐらいでしょうか。船だと7日ぐらい走る。そんなスピード感覚で走っています。スピードと言えば余計な話ですが、“飛鳥”の場合、巡航スピードというか、普通の上の部分で走っていると19ノット半から20ノットで走るのですが、これを100メートルに直すと10.7秒ぐらいです。そうしてみるとけっこう速いです。
オリンピック選手が9秒台で、それに少し劣るぐらいのスピードで走っています。そうしてみるとちょっと速いのですが、比べてもどうしようもないですが、たとえばの話です。
32港が多いか少ないか。18カ国、4回のわれわれの実績からして、やはり皆様、ある部分ではカルチャーショックも受けられているけれど、やはり来てよかった、こんな世界があったのか。まだまだ貧困な場所も走ります。それから日本の生活に慣れてしまっている方たちがたいへんにカルチャーショックを受けるエリアもけっこう走りますので、お客様の受ける衝撃や感想はオン・ザ・ウェイと言うか、途中で伺ってもまったくいろいろ出てきます。
太平洋まで出てホノルルに寄港して横浜に向けて、皆様が帰国の荷造りになったときに「ああやっぱり来てよかった。すごい世界だった」と思われればそのクルーズは成功です。われわれは日本から飛び出して、飛行機で旅をされることが非常に多いと思うのですが、飛行機の場合はホテルに行く、次に移動するときにまたスーツケースを入れる。着いたら、食事だ観光だと非常に忙しくて、私だけかもしれませんが、忙しかったという印象も多いと思います。