まず、「日常生活支援」は県の社会福祉課とのサービス契約で、1997年から開始された。県のサービス支援基準から漏れた人を対象に、最高6週間に限って買い物や洗濯、掃除、手紙の執筆、年金の受取りといった手伝いを提供する。病気や事故から回復途中の人や、配偶者を亡くした直後の人などが主な対象となる。これと類似のサービスを退院者に提供するのが「退院者への生活支援」で、退院直後から自宅で落ち着くまでの機関(同じく最大6週間)を支援する。民間の団体から資金を得て、実験事業という形で1998年から開始されている。「デイブレークサービス」は県の社会福祉課とのサービス契約で、痴ほう症の人とその介護者に向けたサービスである。県内6ヶ所でデイセンターを週に1回運営し、アートやセラピー、ライフストーリー、ゲーム、ガーデニング、ダンス、クイズといった方法で痴ほう症の人と時間を過ごす。また、介護者の互助グループが育成されている他、介護者のための短期入所サービスが県内18ケ所にある民間の高齢者ホームを利用して毎週実施されている。
「住宅の改築・改善」は1995年の開始で、市町村の住宅課の補助金とエイジコンサーン本部の助成を受けて実施されている。在宅での自立を支援することが目的で、世帯主が60歳以上あるいは障害がある場合にサービスが受けられる。