出所:Social Focus on Older People(1999)
4) 高齢者の健康およびケア
まず、50歳以上の長期的疾患の原因としてもっとも多いのが「関節炎およびリュウマチ」で、千人当たり男性の137人、女性では214人が該当する(表7)。一方、高齢者の死因では女性の50-69歳層で「ガン」が最大死因になっている他は、全年齢層を通して心臓発作や脳卒中を含めた「循環系疾患」が最大死因となっている。また、全年齢層を通して女性の死亡率が男性のそれを下回っている(表8)。高齢者の日常生活での不自由さについてみると身仕度や洗面、食事、住居内移動などでは問題は小さいものの、入浴・シャワー、外出歩行、階段の昇り降りなどが1人でできない人が65歳以上で約1割あり、とくに80歳以上の女性で困難を感じている人が多くなっている(表9、表10)。