65歳以上で重度の障害を持つ要介護者(1]と2]のレベル)は70〜80万人いるとみられ、この年齢層人口の8〜9%に相当する(1995年)。このうち28万人が高齢者施設で生活しているが、これは施設入所者の約半数に相当する。在宅維持の重度障害者推定数は50万人で、1]レベルが22万人、2]レベルが28万人となっている(1996年)。
コルヴェ博士は、軽度障害の4]レベルを要介護者としては認めていない。中度障害の3]レベルまでを要介護者と見なすとすれば、施設入所者の8万人、在宅維持者の38万人が加算される。従って要介護者(重度および中度)の推定総数は、36万人の施設入所者(入所者の60%)と88万人の在宅維持者(65歳以上人口の10%)を合わせて、合計124万人となる。すなわちフランスの65歳以上高齢者は、7〜8人に1人が要介護者ということになる。