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介護保険施行を目前にして、痴呆対応型グループホームに対する関心が高まり、新設を希望する団体からのご相談が多い昨今だが、それと共に、痴呆になってからではない高齢者共同生活への提案、相談も数多く寄せられているのが注目される。幅広い在宅福祉推進の意味で、現在、厚生省が進めようとしている介護予防、高齢者生活支援を目的とした諸施策の一つとしての高齢者共同生活支援事業と軌を一にして、『ふれあい型』グループホーム推進の機運の盛り上がりが期待される。『ふれあい型』グループホームに取り組んでいる団体、グループ、個人の全国ネットワークの結成を2000年度の計画の柱として推し進めていきたい。(神谷)

 

'99高齢者年最後を飾る国際シンポジウム

高齢社会をいかに切り拓くか

-国際的な視野から考える-

(主催・総務庁)

に参画

コーディネーター

堀田力

渉外代表

 

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【12月14日】

国際高齢者年1999年の締めくくりとして、国際シンポジウム「高齢社会をいかに切り拓くか-国際的な視野から考える」(主催・総務庁)が、東京朝日ホールで開かれた。高齢者の生きがい、社会保障制度、自立と社会・世代間の関係・ボランティアの役割をテーマに、800名の聴衆は聴き入った。パネラーはエリザベス・オニール氏(英国『エイジコンサーン』ミッドランド・東アングリア地区総括責任者)、揚堤氏(上海市老齢問題委員会名誉会長)、ぺール・グルナル・エデバルク氏(スウェーデン・ルンド大学社会福祉学部教授)、金平輝子氏(東京都社会福祉協議会会長)、広井良典氏(千葉大学法経学部助教授)。コーディネーターを堀田理事長が務め、各国の福祉政策や市民活動の事例をもとに日本への提言を求めた。退職医師による地域高齢者診療所や、コミュニティーで老人サービスに従事する健康な高齢者の活動等に私は注目した。今回の企画には財団として参画。(和久井)

 

 

 

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