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たとえぱ高齢者の方なら、行政のホームヘルプサービスを受けられますけど、知的障害児者には社会的な介護システムは少ない。だから、その辺をうちが全面的に担わざるを得ない状況が続いている。多分、介護保険が施行されたら、今以上にむずかしいニーズが増えるんじゃないかと思うんですよ」と苦笑いする吉田さん。

重介護や重症心身障害児者の介助の場合、利用者とその家族には、多種多様で切実なニーズがある。それに一〇〇パーセント応えられるプログラムを作成するためには、介護や介助の専門知識や技術が不可欠。そのため同団体では、専任のコーディネーター体制を取り、地域の診療所と連携を取りながら、各種研修にも力を入れて支援者のケア技術の向上にも努めてきた。

 

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重症の心身障害者の会員が多いため、研修には力を入れている(料理研修と食事介助の研修)。

 

 

 

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