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学生受け入れは施設側等の負担も少なくないが、その効果も大きい。

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(上井草園)

 

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12月14日に開催された大学担当者向けセミナーの様子

 

「上井草園」では昨年度から学生を受け入れている。特別養護老人ホームで三日間、併設の高齢者在宅サービスセンターで二日間体験をする。同センターの林伸子所長はこの制度の意義を認めた上で「ここは三年目の施設で職員も慣れない上、福祉実習で年間八○名程受け入れており施設として負担になっている」と実状を吐露する。しかし「受け入れは施設の役割でもあるので何とか体制を作っていきたい」と思いを語る。

この他にも「決められた日に来ない」など受け入れ先のさまざまな苦情がコーディネート役の社協に寄せられる。「事前指導が十分行われている大学の方が事故やトラブルが少ない」(新前氏)のは事実。同社協では来年度に向けて、十二月に大学側担当者を集めてのセミナーも開催した。要請があれば大学まで出向いて説明会も行い、また『介護等体験事業の概要』という説明資料を作って配布するなどして制度定着をバックアップする。

 

 

 

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