二. 同じく墓石の表面を削り取り、「○○家の墓」、「△△家の墓」と並べて彫刻した。
三. 墓地の「○○家の墓」をずらし、そこに「△△家の墓」を建て、二基の墓にした。
四. 既存の墓石を取り払い、新たに「絆」とか「愛」などと彫刻した墓石を建立して、娘夫婦にもいずれ入ってもらうことにし、存続を図った。
いずれも名を捨て、実を取るという工夫のようです。
その他、お寺に梵鐘とか灯籠などの仏具を寄贈して永代供養をお願いするとか、いろいろありますが、ほほえましく思ったのは、三組の老夫婦の工夫です。一組の夫婦にはお墓があるが、他の二組の夫婦にはお墓がない。子供がいる夫婦もいれば、ない夫婦もいる。そこで話し合った結果、そのお墓に三組の夫婦が入ることにし、新しく作り替える墓石に何という文字を刻み込むか、三組でワイワイ、ガヤガヤ楽しんでいるのだそうです。
あなたもあまり思い詰めないで、気楽になさったらいかがですか。次の代までつないでも、その次の代、またその次の代とつないでいける保証はありません。いずれはすべてが空に帰するのです。「あとかたもなきこそよかれみなと川」とは確か、吉川英治作『私本太平記』の中にあった句で、私はとても好きです。
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