民家をバリアフリー化したデイサービス施設、中町倶楽部の前に立つ中熊靖さん。
介護保険の将来を支える営利法人とNPO
中熊さんは言う。「民間の営利法人が介護保険事業に参入することは介護の質を向上させ、供給を増やす上で役立つだけでなく、運営の硬直化した自治体や社協など公的機関の活性化にも役立つ。介護保険の将来を支えるのは、良質な民間(営利法人やNPO)である」
中熊靖さんの話を聞いたのは九九年十一月下旬。ちょうどこの時期、政界では自民、自由、公明の与党三党が、介護保険制度は四月から発足させるものの、六五歳以上の保険料については導入後、半年間徴収を見合わせ、一年間は半額にするなどの見直し論や、介護保険のサービスを受けずに同居のお年寄りを介護する家族への「慰労金」支給論が出はじめていた。この動きの背景には、自由、公明を中心とした「税方式」を意図する介護保険見直し論がある。