日本財団 図書館


020-1.gif

 

020-2.gif

生まれたばかりの幸四郎君と。

 

障害を持つ私と、未熟児で生まれたコーちゃんを見て重荷だというのなら、一生立ち直れないと思いました」

乳飲み子を抱え、一人放り出される不安はどれほど大きかったことだろう。ましてや、智子さんは外で働くことにもハンディがある体なのである。泣き暮らす毎日。だが、話し合いをすればするほど、心が深くえぐり取られるような思いをした智子さんは、ついに決断した。

「私と息子の人生は、自分自身で切り開いていってみせる」

 

人生は波乱万丈があったほうがおもしろい

 

それから一年半。今、智子さんは、両親の助けを借りて子育てをしながら、県の臨時職員として障害者福祉センターで働いている。障害者年金だけでは生活していけないと、自ら履歴書を持って、所長に直談判をして得た職だ。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION