今、名古屋にある三〇〇坪の土地には、年間一二〇種類の野菜と作物が作られ、雑木林に囲まれた丸太小屋の家には、地域やさまざまな人の訪問が絶えない。興味を最大の生きがいの源泉にして、津端さんのネットワークは日々広がっていく。
クオリティ・オブ・ライフを高めよう
さまざまな愛情のネットワークを見てきたが、最後に心理学者の高橋恵子さんのお話をご紹介しよう。
愛情のネットワークに挙げられる人数は通常どのくらいなのでしょう ?
「一人の人間が愛情のネットワークの中に入れて深く付き合える人というのは、だいたい平均すると一二、三人なんです。人生のさまざまな出会いや別れを経験しながら、自分に合ったよりふさわしい人に入れ替えながら、この位の人数を常に保っているのだと思われます」