「ある参加者の方がおっしゃったんです。"私って、ここで支援を受けているのかしら? それともしてるのかしら?"と。たしかにその方は、虚弱などの生活上の支援を必要とすることからこのデイサービスに参加されたのですが、お話ボランティアなどを通じて私たちの活動にも協力してくださっている。そういう方は決して少なくないし、(冒頭で紹介した事例のように)たとえ痴呆があったとしてもそれは同じ。
彼らはやさしさや感動を私たちに与えてくれる存在です。人は誰かの支援なしには生きてはいけませんが、支援を受けてばかりでは、自立して生きているとはいえないでしよう。それはお年寄りだって同じなんですよね。みんな、私たちと同じように何らかの形で社会参加をしたいと思っているものなんですよ」