グループホームは、自宅と施設の中間に位置する住まい方といわれるが、特に「ふれあい型」の場合、個々の様式はとても幅広い。自分自身に合った形態をどう選ぶか、どう作るかが問題となる。
まず建物の形式から見てみよう。1]風呂、トイレ、食事などが基本的に共通の戸建開放(ひとつ屋根の下)型、2]居住の独立性は高まるが生活の共有部分が多いアパート型、3]一戸一戸が独立した住機能を持つ低層マンション型、4]戸建感覚で庭が共通のタウンハウス型など。建物の"ふれあい度順"に並べてもこれだけの種類がある。どのくらい自分のプライバシーを守りたいのかがひとつの判断基準だ。また、同居人も、1]高齢者のみ、2]学生の下宿生などとの同居、3]若年も含めた一般家族の全方位型、とさまざま。
次に入居の契機も、1]自分のニーズに合った形で立ち上げ、2]他者が立ち上げたグループホームに入居、とあり、その他者も、a]個人、b]営利企業、c]非営利団体、d]行政主体と千差万別だ。
さらにお金の面では、ある程度まとまった資金(入居一時金など)を払って入る場合と、毎月の食費や家賃など分担金を払うだけの場合もある。一時金の場合、下宿屋形式の賃貸の場合で敷金が二〇〜三〇万円のみというところから、マンション形式で新築分譲なら数千万円が必要なところも。現状では、三〇〇万円から六〇〇万円程度が主流のようだが、当然、権利形態もそれぞれに違う。ひと月の費用(介護なしの場合)は一二、三万円〜一六、七万円程度。長い目で見ればこの差も結構大きい。