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喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記

 

ふれあい、生きがいづくりを通じて会員同士がひとつの大家族のような関係になれたらと願っています

さわやか福祉サービス『ねっとわーく アミダス』(静岡県)

 

「利用会員の方の中に、重いリウマチがあってトイレに行くのもひと苦労というおばあさんがいるんですね。痛みもあるだろうし、精神的な不安も大きいはずなのに、彼女はいつも明るくて、前向き。自分でできることは人の手を借りずに何でもやろうとするし、人の気持ちをなごませる達人でもあるんです。そんな彼女は私にとって、こんなおばあさんになりたい! と心から思えるような憧れの人なんですが、普通の主婦でいたら決してなかったであろうこうした素敵な"出会い"がたくさんあることが、この活動を始めていちばんよかったことかもしれません。一緒に活動をしている仲間とは、家の中がどんなに汚れてたって、平気で"上がっていってよ"と言えるような、心からのお付き合いができるようにもなりましたしね。もちろん、会を運営していくというのは大変なことですし、精神的なプレッシャーも大きいけれど、それをもってしても余りあるだけのものはあると、つくづく感じています」

 

人柄をしのばせる誠実な口調でこう語るのは、"困ったときはお互いさま"を合言葉に福祉サービスを提供し合うNPO組織『ねっとわーく アミダス』の代表・脊古光子さん。

 

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98年夏。青年会議所主催

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