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なお、インターネットの標準を決めるIETF(Intemet Engineering Task Force)では、このSSLを基にTLS(Transport Layer Security)と呼ばれるプロトコルの標準化作業を行っている。

 

(3) VPN

距離を隔てた各機関内LANを相互に接続したい場合、外部からの脅威にさらされることの無い専用回線を使用できれば安全であるが、セキュリティは弱いが通信コストの安いインターネットを何とか利用できないか、というニーズに対応する手段としてVPN(Virtual Private Network)がある。

VPNは、暗号技術とファイアウォールを使って構築される、いわば仮想的な専用回線である。VPN装置とファイアウォールを組み合わせて使うことにより、インターネットでは本来通らない、LAN独自体系の通信アドレスの使用をはじめ、TCP/IP以外の通信プロトコルの使用が可能となるほか、通信データを暗号化して送るため、データの漏洩が防止できる。すなわち、ある機関において、LANに接続されたクライアントから生じた通信データは、ファイアウォール間用のヘッダ付加と暗号化され、いわばカプセル化された上でインターネットを介して相手側の機関のファイアウォールに送信される。また、受信した側のファイアーウォールでは、受信データの復号化とヘッダ除去、すなわち、いわばカプセルから通信データを取り出して、該当クライアントに渡される。

なお、こうしたVPNでは、実際の専用回線と同等な、トータルなスループットが要求される。

 

2-1-3 ICカード

 

クレジットカードやキャッシュカードに代表される、いわゆるカード社会が進展しており、これらのカードは磁気ストライプカードがほとんどである。当初、こうしたカードによる、多額の現金を持ち歩かなくて済む安全性と利便性によって、瞬く間に現代社会に浸透していった。しかし、一見便利になったかに思われるこの現象には幾つかの落とし穴があった。すなわち、ライフスタイルの多様化による個人の所持カードが急増し、磁気ストライプカードの改竄による不正使用が増加したのである。さらに、カードの記憶容量不足による機能の限界も目立ちはじめている。こうしたセキュリティと記憶容量の問題を解決する新たな携帯型記憶媒体として、急速に普及しつつあるのがICカードである。

 

 

 

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