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・帯電分布が非常に不均一な場合。

・不導体の中に局部的に導電率の高い部分があり、これが帯電している場合。

・帯電物体の裏面、又は近くに接地導体がある場合。

 

5.3.3 静電気放電による着火と放電エネルギー

静電気放電による着火は、静電気エネルギーが放電エネルギー(電子イオンのエネルギー)に変換され、次に電子衝突により原子・分子を励起・解離・電離させ、放電エネルギーの一部が原子・分子のエネルギーに変換され、更に化学反応の一つである燃焼を誘発するエネルギー(熱)に変換されることにより起こる現象と考えられる。

放電による着火は、放電と同時に発生するのではなく化学反応の反応速度によって遅れ時間が生じる。

また、着火性については、エネルギーの与えられ方(放電時間)や放電の種類(電流、電圧の大きさ)によって異なっている。

火花放電は放電時間が短く、比較的に損失が小さい(エネルギーの変換効率が良い。)ことから、最小着火エネルギーの測定には容量性の火花放電が用いられていることが多い。図5.3.3に最小着火エネルギーと放電エネルギーとの関連を示す。

容量性の火花放電は条件によっては可燃性気体・蒸気及び粉体の着火源となる可能性が高いことが知られている。

更に、一般的に放電エネルギーが大きい沿面の放電については、可燃性気体・蒸気だけではなく、紛体の着火源となる可能性が高くなる。

コロナ放電は放電エネルギーが小さいことから、ほとんどの場合着火源とはならない。

 

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図5.3.3 最小着火エネルギーと放電エネルギーとの関連

(オーム社、「静電気ハンドブック」より抜粋)

 

 

 

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