3] 吊り荷が安定するまで倒れ止めやワイヤロープを外さないこと。
4] 重心の不安定な物は支え台等の倒れ止めを必ずすること。
5] 吊り荷のワイヤロープが手で外せるような位置に荷を置くこと。
クレーンのフックにワイヤロープを掛けたまま、クレーンの力でワイヤロープを引き抜かぬこと。
6] 作業が完了したらクレーン運転士に確実に作業終了の合図を行うこと。
7] 作業終了後は玉掛用具を点検・手入れしてから、所定の位置に保管すること。
3.5 その他の一般作業
ここでは前節までの作業に属さない、一般電装作業に関する作業心得を記述する。
3.5.1 ガス切断・溶接作業
1] 火災発生に備え、消火器のある場所を予め確認しておくこと。また、必要に応じ手元に準備しておくこと。
2] 甲板及び隔壁面への溶接又はガス切断作業では、必ず裏面に可燃物等が無いことを事前に確認すること。なお、必要に応じ見張人を立てること。
3] 高所での火気作業時は、直下に人や可燃物の無いことを確認すると共に、火花受けを使用すること。
4] 船底・タンク等の狭隘暗所作業は原則として2名以上で実施すること。なお、作業中は換気を十分に行い、必要に応じ作業開始前にガス検知を実施すること。また、移動照明器具を用いるときは、電球には保護用金枠のついたもので、できる限り防爆構造のものとし、ケーブルはキャブタイヤケーブルを用いること。なお、爆発性ガスの発生又は滞留の恐れがない場所では、防爆構造のものを使用しなくてもよい。
5] 炎天下での作業では、直射日光を遮るサンネット等を設けること。また、その日の作業内容と作業者の健康状態に応じた適正な休憩時間を確保すると共に、水分、塩分を容易に補給できるように配慮すること。