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このため、事前に船体図によって全方向に対する最大損失を算出して、少なくとも損失が4dB以内になるように配置し、それによりメーカーと協議のうえ、最終的な位置を決定する。

図3・15は、メーカーが使用している損失算出資料の一部である。

2] MF/HF用空中線から5m以上離す。

3] VHF、NNSS、GPS、等の空中線から約3m以上離す。

4] 磁気コンパスから3m以上離す。

注. 30m以上80m未満の長さの船舶の場合は、連続した固定磁性材料に対して1.5m、その端部に対して2mまで段階的に減じることができる。

5] レーダー空中線の回転領域から離す。

6] 煙突からの熱や煙、ほこりなどの避けられる位置を選ぶ。

7] 激しい振動や衝撃を避ける。

 

155-1.gif

図3・15 円筒状障害物の回線損失

 

*:空中線の仰角が低い場合、特にフェージングや気象条件等により通信品質は不安定になり易い。実用上は通信可能であるが、いつでも通信可能とは限らない中間的な領域である。

 

 

 

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