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図7・4 屈折率の変化による電波経路

 

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図7・5 周波数による電離層内の電波

 

こうして、図7・5に示すように電離層ではその状況によって差はあるが、10kHzから20MHz程度までの電波は曲げられてしまい、地上に戻ってきて地球の外に出て行くことはできない。また、その高さは電波の周波数が低いほど下方から戻って来るようになる。しかしVHF帯以上の周波数の電波は、電離層を通り抜けていくことができ、また、人工衛星からの電波のように上から下へも伝わることができるが、VHF帯とUHF帯の電波は、また電離層による電波の屈折効果を受けてその通路が湾曲して伝搬路が長くなり、伝搬の遅れを生ずる。そして、この遅延の程度は周波数の自乗に逆比例する。

 

 

 

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