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図4・19 スロットの空中線における電界と磁界の状態

 

このように集中した鋭いビームを得るためには、多数のスロットを一つずつλg/2の間隔で、それぞれ逆方向の傾きにして、中央部で傾斜角を大きくし、両端ではこれを小さくする。〔図4・20(a)参照

電磁波のエネルギーはスロットを設けた導波管の一方の側から給電するが、給電側と反対側の終端は、最後のスロットからλg/4のところに吸収体を設け、空中に放射したエネルギー以外のものはこの吸収体で吸収して、無反射の状態とする。このように、終端を無反射にすると、スロットの数が少なくても鋭いビーム幅を作ることができるので空中線の長さを短くすることができる。

しかし、周波数特性が悪くなる欠点もある。

垂直ビーム幅は、スロットの上下にホーン状に開口させた金属板を設け、その角度によって決定している。〔図4・20(b)参照

 

 

 

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