(c) スナップ(トグル)スイッチ類は断の状態にしておくこと。
(d) レーダーの電源スイッチが断の位置にあることを確認してから、電源配電盤のスイッチを投入し、レーダー内の電源ケーブルの接続端子盤で、電源の電圧とその極性が、規定の範囲にあることを電圧計にて確認する。
電源が三相交流のときは、極性を誤ると回転部が逆の方向に回転することがある。
(e) 電源入力側の絶縁抵抗を測定する際には、測定器からの高電圧が半導体素子に印加されないように注意すること。
(4) 一般的な点検・整備項目
(a) 各部品の装着、接地及び接触の状態が良好であること、及び変形などの異常がないことを確認すること。
イ.各接続端子の締付ねじを点検し、緩みのあるときは増しじめする。
ロ.シールド線やがい装線の接地の状態を確認する。
ハ.各ユニットの取付ねじの締付け状況を点検し、要すれば増しじめする。
ニ.各ユニットの接地線の取付状態を確認する。
ホ.各部のねじや接栓などに緩みや損傷はないか確認する。
ヘ.各電気部品のはんだ付けの状態を確認する。
ト.プリント配線板に腐食やさびが発生していないか、水滴や塩類の付着によって絶縁が低下していないか、断線はないか、コネクターとの接触不良はないかなど念入りに点検し、確認する。
チ.PPI型CRT式表示器における偏向コイルのスリップリングとブラッシの汚れや傷の状態を確認する。
リ.プリント板の装着の状態を点検し確認する。
ヌ.各変圧器などから油漏れがないか確認する。
ル.電気部品などに熱による変色や変形がないか確認する。
ヲ.各ケーブルの結束の状況、端末心線の処理や固定の状況を確認する。
ワ.各ケーブルグランドの締付けの状況、及び防水処理の状況を確認する。
(b) 予備品と書類の内容を点検し、不足しているものについては、補充するように船主サイドに伝えておく。
4・1・9 定期的な点検整備
機器の性能を正常に維持するには、故障修理のときはもちろん、定期的に点検整備を行うことが必要である。
点検整備を行う場合に使用する測定器や工具の主なものとしては次のようなものが挙げられる。なお、これらは、いずれも常に良好な状態に維持されていなければならない。