(2) 同軸管の布設 使用する同軸管の種類、取付台の間隔、支持・固定方法などについては、メーカーの工事用図書の指示に従うこと。
同軸管の布設に当たっての一般的注意事項は次のとおりである。
(a) 同軸管の運搬、布設時に、物に当てたり、落としたりしないこと。
同軸管の偏平強さ(圧縮時の弾性限界)は250kg/mm2程度であるが、衝撃加重は静荷重に比べて格段に大きい。
(b) 同軸管にねじり応力(ねじれ方向の力)や引張り応力(同軸管を引張る力)が加わらないよう、布設作業時はもとより最終固定時にも注意すること。
(c) 同軸管の曲げについて
同軸管を曲げる際には、できるだけ大きな曲率半径を保つこと。やむを得ず小さな曲率半径で曲げる必要がある場合は、表3・3に示す値より小さくならないようにして徐々に曲げる。
(d) 同軸管の切断
同軸管の切断については、メーカーの工事用図書の指示に従い施工すること。切断時の一般的な注意事項は次のとおりである。
イ.切断箇所
1]空中線部側では、切断同軸管の最小曲げ半径を考慮し、同軸管をクランプで仮固定して、コネクタの相手側位置に余裕をもって届く箇所とする。
コネクタを取付けてからの余裕分は曲げ半径Rを大きくすることで調整する。
2]送受信部側では、トランスデューサの相手側位置に余裕をもって届くような箇所とする。
トランスデューサを取付けてからの余裕分は天井又は壁の中へ押し込むことで調整する。