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(iii) 地表波

地表面に沿って伝搬する波

(iv) 空間波

Space Waveの日本訳で、直接波と大地反射波及び両者の合成波をいう。ただし、この空間波は、電波航法の場合にはSky Wave(上空波)の訳語として使われることが多い。

(ロ) 上空波(又は電離層波)

Sky Waveの日本語訳で、空間波と訳されることが多いが、正しくは電離層によって反射されて地上に戻ってくる波のことである。

─参考─

上記のほかにも次の様な伝搬形式がある。

(イ) 屈折波

ある媒質から他の媒質へ通過するときに、進行方向に曲げられた電波を屈折波という。屈折のため電波が下方に曲げられ、地球の地表面に沿って進むことがある。ダクト効果による伝搬はその一例である。

(ロ) 回折波

大地の起伏している部分や、地上にある障害物の回りを曲って、背後に到達する波のことをいう。

 

(問2)

イ) 一般に見通し距離内を伝搬する。マイクロ波は電離層による反射はほとんどないので直接波によって伝搬し、見通し距離内を伝搬することが多い。

ロ) 空中線の指向性が鋭い。周波数が高いほどその性質は光の性質に近くなり、容易に指向性の鋭い空中線を作ることができる。このため、空中線の利得が大きくなり、したがって、方位分解能もよくなる。

ハ) 反射性がよい。鋭い指向性を作ることができるので、光と鏡の関係のように、電波を任意の方向へ反射させることができる。また、電波の進行方向と直角の面を持つ物体では、いま通ってきた道を元の方向へ戻るように反射される。

 

 

 

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