4・4 電界効果形トランジスタ
4・4・1 概要
電界効果形トランジスタ(Field Effect Transistor)は英語の頭文字を取ってFETと呼ばれている。これにはその製造法から接合形とMOS(Metal Oxide Semiconductor)形の二種類があり、図4・24の記号で表される。外観は普通のトランジスタと変わらない。FETと普通のトランジスタの大きな相違は、4・3・2章で説明したようにトランジスタが電流で制御されるのに対して、FETは電圧で制御されるというところにある。そのためにFETの入力インピーダンスは極めて大きく、接合形で107〜1011Ω、MOS形で1010〜1014〔Ω〕程度である。