(4) 整流試験
整流調整が終わって、温度試験直後又は直流機が暖まっている状態で、特に指定がなければ、ブラシの位置を変えることなく、定格出力のとき定格電圧・定格電流になるような界磁電流を流し、無負荷から定格電流の150%まで増加しても有害な火花を発生しないことを確かめる。
有害な火花とは、火花により整流子表面を黒化したり、あるいは傷つけたり、またブラシに著しい摩耗あるいは破損をおこし特別な補修を行わなければその後の運転が行えない状態をいう。
火花の判定は、図2・25に示すような火花号数によって行う。
有害な火花は、同図において5号以上と考えてよい。
整流試験の際における合格・不合格の判定基準としては、100%負荷以下では花火号数2号以下、常用過負荷範囲においては3号以下が妥当な値と考えられる。