ただし、試験の結果に疑義のない試験に限り商用周波数の電源で試験して差し支えない。
(2) 負荷設備
(a) 発電機の負荷には、一般に実負荷として水抵抗器が使われていることが多い。
水抵抗器は、コンクリート又は木枠からなる水槽中に電極を挿入し、その挿入量又は極間隔を加減して負荷を調整するもので、一般に給水しながら負荷の安定を図るとともに蒸発量を補ったり水温を調製する。
(b) 水抵抗器の電極の形状・配置によって、抵抗値(R)はほぼ次のようになる。
これらの水抵抗器の電極面の電流密度は、0.15A/cm2以下にとるのがよい。清水の固有抵抗は20℃で2000〜5000Ω・cmであるが食塩含有量が5%を超えると10〜5・Ωcmと急激に減少する。図2・1は450V回路で1000kW程度まで負荷がかけられる水抵抗器の一例であるが、普通のドラムカン(φ0.6×0.9m)を使っても流水なしで3〜5kW、5l/minの水を流して約20kWの負荷がとれる。この場合の電極は面積0.06m2、厚さ5mm程度3枚でよい。
(c) 電動機の負荷試験で、相手機械と連結されているときは、相手機械に負荷をとってもらうのが普通である。電動機単独のときは、他の発電機をベルト掛け又は直結してそれに負荷をとってもらうのが普通である。