(1) フロート変位液面計
フロート変位液面計は、液位を制御用信号として変換する最も一般的な方法であって、フロートの動きを機械的又は電気的にとりだすものと、フロートの浮力の変化を利用するものとに大別される。
(2) 電気容量液面計
電気容量液面計は、プローブという電極を挿入し、液面の上下によって変化する電極間の静電容量を測定し、液面の検出を行なうもので、液体が絶縁性のものと、導電性のものとで構造が若干違う。これらの液面計は、液体の温度変化によって誘電率や固有抵抗値が変化して誤差を生じる。また、一般には高価であって、引火性ガスを発生するような液体には十分な絶縁を施すことが必要であるが、粘度が高い液体の液位測定に効果的である。
(3) 超音波液面計
超音波が液体から気体へ、また、気体から液体に入射する場合殆んどその全部が液面で反射して戻ってくる。超音波液面計は発振器から発した超音波が液面で反射して受信器に戻ってくるまでの時間を検出して液位を測定する装置である。この液面計は、音速が気温によってかなり変化するので補正装置を必要とするが、液の種類及び温度による誤差が小さい利点がある。
2・12・4 回転計
一般に使われる電気式回転計には、次の2つがある。
(1) 回転速度を電磁誘導作用によって電圧に変換して測定する方法
もっとも一般的なものとして速度発電機法があり、この発電機には直流他励磁形、単極形、交流誘導形、交流永久磁石形などがある。直流他励磁形は、通常の直流他励磁発電機と同じ原理で界磁を一定の電圧で励磁しておけば、誘起電圧が回転速度に殆ど比例するような特性をもっている。
(2) 回転数を断続的なパルスに変換して測定する方法
この方法の一つに、測定しようとする回転軸に断続接点をつけ、電気回路を開閉して回転数と同じ数又はこれに比例した数の断続電流を発生させて、周波数計により測定するものがある。